介護サービスを使って良くなった実例 通所介護編

家族の看護
2016.07.21

在宅介護サービスで最も利用者が多いのは、通所介護となります。特に、要介護状態の高齢者の多くは、通所介護を利用しており、週1~3回程度利用している方が多いです。

通所介護は、朝から夕方までの1日行われていることが多く、昼食・入浴・リハビリのサービスを提供していることが多いです。
また、通所介護では、介護が必要な高齢者のADLが維持・増進することを目的としており、実際にADLが増進している高齢者も多いのが現状となります。

介護サービスを使ってよくなった事例、通所介護編について、ご紹介いたします。

介護サービスを使って良くなった実例 通所介護編

車椅子生活から杖歩行に

通所介護を利用するきっかけの多くは、高齢者のADL(*1)の低下となります。中でも、歩行状況の悪化に伴い、リハビリ強化目的として通所することが多いです。
通所介護では、専門的なリハビリスタッフが常駐している所もあり、そこでは高齢者一人ひとりに合わせたリハビリを行ってくれます。

そのため、週3日通所介護に通いリハビリを行うことで、車椅子生活から杖歩行までADLが増進する高齢者もいます。

*1ADL

日常生活動作(にちじょうせいかつどうさ)、ADL(英: activities of daily living)とは、食事・更衣・移動・排泄・整容・入浴など生活を営む上で不可欠な基本的行動を指す。

人とのふれあいで笑顔になる

認知症高齢者の場合、介護している家族は、高齢者と会話をすることにストレスを感じてしまうことがあります。
これは、介護虐待と言うことではなく、同じ事を何度も言う高齢者に対し、どのように接してよいのかわからなくなり、会話が減ってしまうと言うことです。

このような高齢者が、通所介護に通うことにより、同じ認知症同士の高齢者または介護スタッフとコミュニケーションをとることにより、笑顔が戻ることがあります。
特に、介護スタッフに関しては専門的な知識があり、なおかつ「仕事」という状況からも、高齢者に対する対応のスペシャリストとなります。

そのため、認知症高齢者の話をゆっくり聴き、高齢者が満足する生活を送る事ができます。

家族の憩いの時間ができる

在宅で介護をするということは、介護している家族にとって、介護していない時と比べ自由な時間がかなり減少します。
特に、身体的な介護が必要としない状況だとしても、高齢者が在宅にいると言うことで、家族は休まる時間が無いのが現状です。

通所介護は、9時~16時まで行っていることが多く、その時間は家族にとって憩いの時間となります。
週に一度でも、このような時間を設けることで、継続して在宅介護を行うことができます。

通所介護は在宅介護を続けていく上で必要

通所介護は、介護が必要な高齢者にとって、ADLの維持・増進ができる場となります。
また、家族にとっても憩いの時間を設けることができ、継続して在宅介護を行う上では、とても重要な場所となります。