高齢化社会が進み、在宅介護も増加しています。同居し介護をしている方、独居又は夫婦世帯、介護に通っておられる方、施設入所待ちの方…等、在宅介護といっても様々な形があるかと思われます。
在宅介護では家族の協力が必要不可欠です。在宅介護と家族の協力について考えていきたいと思います。

在宅介護での大変な点
在宅介護には体力的な負担や精神的な負担、金銭的な負担、自由な時間の減少等、沢山の大変な場面があります。
寝たきりの方の介護では、排泄介助・食事介助・更衣介助等、力を要する介助が常時必要になる為、体力面での負担が大きくなります。介護により腰痛等が発生してしまう場合もあるでしょう。
また認知症の方の介護等は思うようにいかない事も多くあり、精神的な負担も考えられます。
在宅介護は身体状況にもよりますが、多くの方は介護の為に自分自身の自由な時間が減少してしまうことも多いでしょう。仕事をしておられる方では休日を介護に費やし、ストレスを溜めてしまう事も少なくないでしょう。
家族での役割分担
様々な在宅介護の形があるかと思われますが、同居の方の介護の場合、同居の家族に負担が集中してしまう事が多いでしょう。周りも介助者と同居だから大丈夫だろうと思ってしまいがちですが、実際は大丈夫では無い事も少なくありません。
「介護は皆でするもの」と考え、皆で協力する事が大切です。
家族間で曜日を決めて交代で介護をする、食事の担当や通院の担当等必要な項目で担当を決めるのも良いかも知れません。
四六時中介護が付きまとってしまう状況では良い介護ができませんし、共倒れになってしまう事もありえます。
皆が役割分担し、負担やストレスがひとりに集中することのないようにする必要があるでしょう。
在宅介護を無理無く継続するには
家族でしっかりと協力し介護を出来たとしても、家族だけでは難しい部分はあるかと思われます。
排泄介助や更衣介助・入浴の介助が負担であるならば、ヘルパーさんにお願いをする事もできます。家族の都合がつかない場合等、泊まりのサービスを利用する事もできます。
ご本人の為にもリハビリを受けたり社会との繋がりを持って頂く、日帰りのデイサービス等も利用できます。
そのような場面で介護保険を利用する事も一つの方法かと思われます。介護保険は、ご本人様の為で有る事はもちろんですが、家族の介護負担の軽減も目的とされておりますので色々と相談し、周りに協力を求めましょう。