ご本人の身体状況の程度にもよりますが、在宅介護は大変と感じる場面は数多くある事だと思います。体力的な負担を感じる部分もあると思いますが、精神的な負担が更に重くのしかかってくるように感じる事もあるでしょう。
負担を軽減し、在宅介護を上手に行っていくポイントをご紹介したいと思います。

全て完璧にしようとしない
生活をする上で、必ずしなければならない事といえば食事や、清潔さを保つ為の入浴や着替え、部屋の掃除等があります。
在宅介護をする場合はしなければいけない事も増える為、在宅介護をする前のようにできなくなるかも知れません。
全てを完璧にしようと思うと、しんどくなる事も多いかも知れません。食事を例に挙げれば、ご本人の食事の嗜好と家族の嗜好が違うときに別のメニューを考えたり、沢山の品数を準備したりと大変かと思われます。
そのような場合は、時には高齢者向けの宅配弁当を利用するのも良いかも知れません。
適度に力を抜きましょう。
使える人・サービスを活用しましょう
在宅介護を一人で行っていると、行き詰ってしまう事が多いと思われます。協力する人数が多ければ多い程良いでしょう。
一緒に住んでいなくても、定期的に訪問してもらえると、心強いのではないでしょうか。
主な介護者が仕事をしている場合等は特に、周りの協力が必要です。家族で良く話し合い、みんなで支え合えるのが好ましいです。また、家族だけでは介護しきれない部分は介護保険サービスも活用しましょう。仕事に出ている日中が心配であれば、デイサービスやデイケアー等の利用が有効かと思われます。
入浴や食事の提供もありますので、自宅で入浴介助が負担な方も有効でしょう。
このように家族の介護負担もできますし、利用中は必要なリハビリ等の提供もある所が多いので、ご本人の生活機能の維持・向上にも有効でしょう。高齢になると、どうしても家に閉じこもり、誰かと話すという事も少なくなる事が多いですが、デイサービス等を利用する事で他者との関わりを持つ事もできますので、生活にもハリが出る場合が多いでしょう。
介護者の休息も大切にしましょう
在宅介護をするようになると、介護者も家を空けにくくなり、外出していても時間に縛られるようになる事が多いかと思われます。被介護者を家に残して自分自身が遊ぶという事を後ろめたく感じる事もあるかも知れません。
ですが、息抜きをする事は、在宅介護を続ける上でとても大切な事です。
自分の気持ちに余裕があるかどうかは、被介護者良い関わりが出来るかどうか決まります。自分の事が後回しになってしまうことも多いかと思いますが、自分の事を大切にしてこその在宅介護です。
ショートステイ等の泊まりのサービスもありますので、上手く利用しながら、ストレスを軽減しながら在宅介護を行っていきましょう。