介護を受けるための心構えについて

家族の看護
2016.07.29

将来、自分が介護を受けることになるだろうと予測している人は多いのではないでしょうか。しかし、できれば介護を必要とする状態にならずに死にたい、そう考えている方もいます。
そのような人はなぜ介護を受けることが嫌なのか、逆に介護を快く受けるためにはどうしたらよいのでしょうか。

介護を受けるにあたって気持ちの持ち方がポイントになるでしょう。

介護を受けるための心構えについて

できるところは自分で行う

介護者は、最初に被介護者のADLの状況を確認し、そこからできないところを介護してくれます。そのため、できるところは自分で行い、介護してもらう箇所を極力最低限とすることが重要となります。

「何もできない」いわゆる全面介助となると、下の世話まで全てを任せるということになるため、できるところはできると伝えていくことが重要となります。逆に、できないのにできる振りをしてしまうと、転倒や転落の危険性が出てきます。

そのため、できるところとできないところを明確化し、できないところは介助してもらうことが重要です。

誰しもが介護を必要となることを理解する

介護されると言うことに対し、抵抗感を持つ方は多く、将来人に介護されたくないと思っている方は多いです。
しかし、超高齢化社会であり最先端医療が進む今日において、誰しもが介護を必要とする時期は来ます。
ただ、介護の度合いが人により違い、重度の介護が必要な方から軽度の介護が必要な方と様々です。

そのため、介護されると言うことに対しての抵抗感を抱くのではなく、誰しもが介護を必要となることを理解することが重要です。

また、介護が必要とならないよう、自身が健康寿命を延ばすよう努力することも大切となります。

誰に介護をして欲しいのか明確化

将来介護が必要となった時、誰に自分の介護を頼みたいのか、人それぞれ違います。
しかし、実際に介護が必要となった時、頼みたい人が明確化されていないと、自身がして欲しいと思っていた人ではない方が介護することもあります。

そのため、自分が誰に介護をしてもらいたいのか、周囲または記録に残しておくことが重要となります。
自分自身の意思表示をしておくことで、介護をより受け入れやすくなり、抵抗感も減少することを理解しておくと良いです。