
親が介護を必要とする状態になると、頻繁に仕事を休まなければならなくなってしまったり、仕事をしていられない状況になってしまう事があるかと思います。そのような場合に会社を辞めなければいけないのか、辞めなくてもよい何か他の方法はあるのか、考えてみたいと思います。
介護保険サービスをうまく利用できないか考えてみましょう
介護保険サービスには、様々な種類のものがあります。それらを上手く利用することで、介護をしながらでも仕事を続ける事ができる場合があるかもしれません。
仕事の都合で日中の介護が難しいようであれば、朝から夕方までのデイサービスを利用されるのも良いかも知れません。近年では、夕食を済ませてから自宅へ帰る長時間のデイサービスも増えております。あるいは夜勤等がある場合、リフレッシュしたい時等には泊りのショートステイを使う事も有効でしょう。
介護度により利用することが出来るサービスの量が決まっている為、全てを介護保険サービスで補う事は難しいかも知れませんが、大きなサポートとなる事は確かでしょう。介護保険サービスや、その他にも活用できそうな地域での取り組みの等があるかも知れませんので、担当のケアマネジャーにも相談してみましょう。
家族で協力できないか相談してみましょう
ご家族やご兄弟が近くにいらっしゃるようでしたら、協力をお願いしましょう。仕事を続けるにしても続けないにしても、協力者は多いに越した事はありません。一人では決して良い介護はできませんので、可能であれば皆で協力して介護できる体制をつくりましょう。
日々必要とされる日常生活の介護だけでは無く、通院の同行等も有る事かと思います。例えば「通院は私」「夜間はあなた」「何曜日はあなた」というように、役割分担ができると、とてもスムーズでしょう。もし、病院にお連れできる状態で無ければ、往診をお願いする事も出来るかも知れません。そちらも検討してみましょう。
会社にも話しておきましょう
介護保険サービスの利用や、家族との協力ができたとしても、急な体調の変化等で仕事を休まざるを得ない場合は出てくるかも知れません。事前に会社には話をしておき、急に休まなければならなくなった場合の対処方法等を決めておくと、休む場合もスムーズかもしれません。又、会社によっては、介護休暇を取れる場合もあるかも知れませんので、一度相談してみるのも良いかも知れません。
在宅介護は、仕事を辞めて付きっきりで介護をしたとしてもしんどくなってしまう事も多いかと思われます。介護の為に仕事が出来ず、生活が苦しくなるケースもよく聞かれます。ケアマネジャーや役所によく相談し、良い方法を探しましょう。