ケアマネージャーを決めるときに気を付けたいこと

家族の看護
2016.09.06
ケアマネージャーを決めるときに気を付けたいこと

介護保険制度を利用する際には、担当してもらうケアマネージャーを決めて介護保険の申請を行います。初めて介護保険制度を利用する場合は市区町村や病院等に相談をすることが多く、ケアマネージャーとはどういう職業のことなのかがよくわからないという方もいらっしゃるでしょう。そのため、実際に介護保険を利用し始めてから、ケアマネージャーについて知る事も少なくありません。

サービスの利用を開始した後で担当のケアマネージャーとの折り合いが悪い場合や考え方が合わない場合、ケアマネージャーを変更することはできます。とはいえそれまでの間、家族としてはかなりのストレスを抱えることになります。そのため、ケアマネージャーを選別する段階で、相性の良いケアマネージャーを選ぶことが重要となります。

では、どのような点に注意して担当ケアマネージャーを選定すれば良いのでしょうか。

居宅事業所の掲げているサービス内容を確認する

居宅介護事業所によって、掲げているサービス内容や理念は違います。そのため、まずはどのようなサービス内容に重点をおいているのか、まずは候補となる居宅事業所のパンフレットなどを見て確認することが重要となります。

さらに、居宅介護事業所に在籍しているケアマネージャーが、もともと持っていた資格についても確認しておくと良いでしょう。ケアマネージャーは医療・福祉従事者であれば、実務経験と試験を経て誰でも資格取得することができます。そのため、どのような資格を元にケアマネージャーを取得したのかを知り、ケアマネージャーの得意としている分野を確認することが重要です。

在宅での介護への支援は介護士出身のケアマネがおすすめ

在宅で高齢者を介護する場合、ケアマネージャーの中でも、介護福祉士など介護に携わってきた方であるば心強いでしょう。しかし、ただ単に携わってきただけでは即戦力にはなりません。例えば、ケアマネージャー自身が介護の経験がある場合や、率先して施設や居宅へのアプローチをしてくれるなど、フットワークが軽い方だととても頼りになります。

見分けるコツとしては、訪問に来た際に質問を行い、「持ち帰ります」と言う場合や、一緒に悩んでしまう場合等は、少し経験が浅いかもしれません。逆に「こうしてみてはどうですか?」などと、ケアマネージャーのほうから意見を発してくれる方であれば、その後のケアにも協力的な対応をしてくれることが多いです。

そのため、まずはケアマネージャーの経験を確認するためにも、質問や疑問点を打ち明けてみることも、相性の良いケアマネージャーを選ぶ際には重要となります。ケアマネージャーは、事業所で選別され訪問するため、自分で選ぶことは難しいです。そのため、訪問に来たケアマネージャーの力量を確認し、家族が付き合っていくことが厳しいと感じた時は、早めに事業所に相談することも重要です。