
高齢者のおむつの着け方や使い方で困っている介護士は多く、どうすればおむつから排泄物が漏れないのか等、様々な工夫をされている方も多いと思います。例えば高齢者のおむつから排泄物が漏れた場合、それは当て方に問題がある場合と、高齢者本人に原因がある場合があります。高齢者本人の原因のひとつとしては、おむつをいじることで場所がずれてしまい、結果として排泄物が漏れてしまうことなどがあります。そのような場合、高齢者を拘束しなければ解決しないケースもあり、難しい問題となります。
ここでは、おむつの当て方のポイントについて、ご紹介いたします。
おむつのギャザーは最大限活用する
高齢者用のおむつにも、ギャザーがついていることをご存知でしょうか。ギャザーを活用することにより排泄物の漏れを防ぐことができます。そのため、サイズが合っているおむつを使用している場合、おむつからの排泄物のもれは無いといっても過言ではありません。
例えば、テープ式のおむつを使用している場合、お尻から陰部のほうに向けてギャザーを外側に出します。また、ギャザーを外側に出した後、テープ部分を当てギャザーをお尻との密着部分を確認します。その時、ギャザーがお尻とフィットしていれば、尿漏れを防ぐことができます。逆に、ギャザーとお尻の間に隙間があれば、それはおむつの大きさがあっていないことになるため、サイズを検討しなくてはなりません。
多重当てはなるべくしない
おむつを使用している高齢者を見ると、紙パンツの中にパットをしていることが多く、多重当てしている高齢者が多いです。これは、紙パンツが高いということも一つの理由ですが、尿の量が少ないということも理由の一つとなります。
そのため、高齢者の尿漏れまたは排泄量を確認し、本当におむつが必要な状態なのかをチェックすることが重要となります。また、テープ式のおむつに関しても、テープ式のおむつを取り替えることが大変という理由で、中にパットを使用していることがあります。しかし、そのパットが尿漏れの原因となり、おむつ交換をさらに大変にしている場合もあります。そのような際にはおむつの多重当てを避けて一枚のおむつでケアを行うことで、排泄物の漏れが軽減します。
あまりにもおむつをいじる高齢者への対策方法
高齢者の中には、おむついじりをしてしまい、結果として排泄物がおむつから漏れてしまうことがあります。このような場合、どんなに上手に介護者がおむつを当てても、尿漏れしてしまいます。
そのため、テープ式おむつのテープ部分を反対にして、おむつを当てることも一つの方法としてあります。身体拘束を防ぐためにも、おむつの逆当てを行い、できる限り排泄物の漏れを防ぐ方法も、おむつを上手に充てるポイントの一つとなります。