訪問介護(ホームヘルプ)とは?

家族の看護
2016.07.01

訪問介護は在宅介護サービスの中でも最も利用者が多く、介護保険の中心的なサービスだといえます。訪問介護とは具体的にどのようなサービスであり、利用する際の注意点などはどのようなものがあるのでしょうか?

訪問介護(ホームヘルプ)とは?

訪問介護は何をしてくれるのか?

訪問介護は大きく身体介護と生活援助の2つに分かれます。

身体介護はその名のとおり身体的な介護を主に行います。
自分で動けない方に対してベッドから車いす等への移乗介助、排せつ介助や更衣介助、入浴介護等が主な内容となります。また条件はありますが、共に調理を行うこと、買い物や病院などの付き添いも身体介護に入ります。

生活援助はご自身では困難な部分の掃除や、買い物の代行、調理などをおこないます。

訪問介護ではできない事

訪問介護はしばしば、お手伝いさんのような認識をされる事がありますが、してもらいたい事を何でもしてくれる訳ではありません。特に生活援助の場合の掃除に関しては、できる事と出来ない事の線引きが難しい場合があります。
例えば窓ふきや換気扇の掃除等、いわゆる大掃除と言われるような事はできません。お仏壇の掃除も同様です。細かい取決めがありますので、確認が必要です。

身体介護では通院の付き添いサービスもありますが、細かい取決めがあります。病院内での待ち時間や移動時間等については、認知症等により終始付き添いが必要な場合や身体的な理由で終始介助が必要な場合を除いては訪問介護での対応が出来ません。

多くの事業所では介護保険以外の1時間2000円前後での自費サービスを行っていますので、介護保険の訪問介護と自費サービスを組み合わせて通院の付き添いを行っている場合がほとんどかと思われます。

利用にあたっての注意点

上記でにも挙げた通り訪問介護はできる事とできない事が細かく分類されており、利用するにあたって戸惑う事もあるかと思います。
介護保険の基本的な趣旨は「自立支援」であり、利用者が自分でできる事は自分で行い、出来ない部分を支援するものです。支援が必要な部分をケアマネジャーに相談し、支援の必要な掃除の場所等サービス内容の確認を事前にしっかりと行いましょう。
ケアマネジャーの作成するケアプランに基づいて、訪問介護事業所はサービスの提供を行います。サービスを受ける側も、提供する側も気持ちよく利用ができるように、ケアマネジャーや、事業所と確認をしましょう。