訪問入浴とは?

家族の看護
2016.07.01

訪問入浴とは、在宅サービスのひとつです。訪問入浴とはどのようなサービスなのか、どのように利用するのか等をみていきたいと思います。

訪問入浴とは?

どのようなサービスなのか

自宅で介護をしていると、入浴の問題が生じてくる事があるかと思います。デイサービスを利用し、利用時に入浴をする、訪問介護を利用し、ヘルパーさんに入浴の支援をしてもらう等、入浴方法はいくつかあります。
しかし、デイサービスに行く事が困難であったり、感染症や持病等で集団での入浴が出来ない方、また、自宅のお風呂が狭く入浴が困難な場合や、寝たきり等でヘルパーでは支援が困難な場合等に訪問入浴を利用します。

訪問入浴はご自宅に簡易浴槽を持ち込んで行います。およそ畳2枚分程のスペースがあれば入浴可能です。事業所により違いはあるかと思われますが、ほとんどの場合は看護師と介護員の3名でおこなわれます。
入浴前にしっかりとバイタル測定や身体状況の確認をおこないますので、安心して支援を受ける事ができるでしょう。

訪問入浴のメリット・デメリット

入浴をする事で清潔さの保持はもちろん、血行の促進に効果的です。清潔にして血行を促進する事で、褥瘡(じょくそう)の予防や、緩和ができます。さらに衣服を脱いだ状態の観察が可能な為、皮膚等の状態の把握もしやすくなります。
入浴により、身体的なメリットもありますが、リラックス効果等の精神的なメリットもあるかと思われます。また、寝たきりで寝具の交換が難しい場合であっても、入浴をしている間に寝具の交換をすることができます。

デメリットとしてはデイサービスでの入浴等に比べて料金が高い点、交通事情等によっては訪問時間の多少の変動がありえる点が挙げられます。

訪問入浴の利用までの流れ

訪問入浴を利用するには、要介護・要支援状態である事や、医師から入浴の許可がおりている事等いくつか条件を満たしていれば利用することができます。
利用するにあたってはまず、担当のケアマネジャーに申し出ます。利用者の状態や、利用したい頻度等も相談します。ケアマネジャーが訪問入浴をおこなっている事業所に依頼をしてくれますので、事業所が決まれば契約し、利用開始となります。

利用にあたっての留意点

利用するにあたって料金等は事前にしっかりと確認しましょう。また、身体状況等注意をしてもらいたい点があれば伝えておきましょう。
また、簡易浴槽の設置のスペースの確保や、入浴に必要な物もいくらか準備が必要になりますので、事前に確認しておきましょう。