短期入所生活介護はショートステイとも呼ばれる、介護保険上のサービスの一つです。在宅サービスでありながら高齢者を施設で介護をするというものであり、近年在宅介護には欠かせないサービスとなっています。
ショートステイとは具体的にどのようなものなのか、利用の際の注意点についてご紹介していきます。

短い期間高齢者を施設で介護する
ショートステイの最大の特徴は短期間の間、施設で介護を受けられるということです。これは他の在宅サービスにはありません。
通常の在宅サービスは基本的に高齢者の自宅で行われます。また、日中だけ施設で介護をするなどの時間の制約があります。
しかしショートステイの場合は自宅で看ることはなく24時間施設で看てくれますので、家族としては介護疲れの軽減が出来ますし、本人も家族に気を使わずに生活を送ることができます。
ショートステイを利用するためのポイント
ショートステイは基本的に予約制のサービスになります。急にショートステイを利用したいと思っても予約がいっぱいで使えない可能性がありますので、ケアマネージャーと相談をして、前もって予約をするようにしましょう。
また、ショートステイは基本的に短期間しか使用することができません。平成27年度の法改正によってそれがさらに厳しくなっていますので、長く使えても1週間から2週間ぐらいだと認識をしておきましょう。
家族の介護疲れを軽減することを目的としている
ショートステイの目的としては、高齢者を安全に生活してもらうことはもちろんですが、家族の介護疲れの為にもあります。
家族が旅行を行うからという理由でショートステイを依頼する方も多々います。そのため、ショートステイ=介護放棄と考える必要はありません。
家族の中には、家族がいるのにショートステイを使ってもいいのかとマイナスに考える方もいますが、そのような考えをしないで少し気晴らしをしたいからショートステイを利用するという場合もあります。
要支援から使用ができる
ショートステイはその特性から要介護者しか利用できないのではと考える方も多いのですが、要支援者でもショートステイも使用することができます。
要支援者の中にも、自宅で過ごすことが不安に感じる、家族がどうしてもショートステイに行ってほしいと希望している場合はショートステイを使用することができます。
注意点としては、周りの方は要介護の方が多いため、要支援者は周囲とのコミュニケーションが取りにくいということです。利用する際は施設の雰囲気なども確認しておきましょう。