介護老人福祉施設は要介護者が介護を受けながら生活をする施設ですが、介護老人福祉施設=特別養護老人ホームを指します。特別養護老人ホームは具体的にどのような施設なのでしょうか?

入居金0円、月額費用も安い
特別養護老人ホームの特徴としてはその料金の安さにあります。特に従来からある従来型老人ホームは非常に料金が安くなっています。
入居金は0円が原則です。有料老人ホームの場合は入居金が数百万円必要な場合がありますが、特別養護老人ホームの場合は必要ありません。また月額費用についても所得に応じて変動するので、低所得の方や生活保護の方も入所することができます。
原則として月額費用が安いのは従来型の特養のみで、新型特養の場合は居室料金が発生してしまうので、値段が高くなってしまいます。
従来型特養の場合は料金が5万円~13万円ほど、新型特養は15万円~18万円前後になります。
要介護3以上の方しか入ることができない
平成27年度の介護保険の改正によって特養への入所は要介護3以上の方のみとなりました。原則として要介護1、2の場合は在宅サービスを受けるか有料老人ホームなどの特養以外の施設に入所することになりますので、注意しましょう。
しかしながら、例えば介護を行う家族がいない、家族から虐待を受けているという場合には要介護3未満であっても特養への入所が可能になりますので、どうしてもという事情がある場合は相談をしてみるようにしましょう。
新型と従来型の違い
特養には新型と従来型がありますが、その大きな違いは料金以外にどのようなものあるのでしょうか?
新型の特養は新しく出来たもので、原則として個室、少人数制のユニットケアを実施しています。
従来型の場合はほとんどの場合4人部屋となり、ユニットケアではなく30人から50人以上の方がひとつの場所で生活をしています。
従来型特養のほうが人気があると言われており、待ちの人数が非常に多くなっています。多い所では100名以上の方が待っていると言われています。
この理由としては従来型特養の方が安いからという理由がほとんどです。
新型特養は低所得の方や生活保護のかたは入所することができませんので、場所によっては待ちが0名というところもあります。
近年では新しくできた特養でありながらユニットケアを実施しておらず料金を下げているところもあり、その選択肢は非常に多くなっています。