在宅介護は大変というイメージを多くの方がお持ちかと思います。実際在宅介護は行った人にしかわからない苦労や大変さが沢山あると思います。
ここでは、在宅介護の負担を少しでも軽減する事ができる方法を考えていきたいと思います。

介護の負担を減らすために
介護度や身体状況にもよりますが、福祉用具を上手く活用する事で介護の負担を減らす事が出来ます。
まずあった方が良い福祉用具のひとつとして、ベッドがあります。介護が必要な状態になると大抵の方がベッドを使用しないと、起き上がり等が困難になるかと思います。本人はもちろん、介護をする側もベッドでなければ起こす事も寝かせる事も大変です。ベッドの使用はお勧めします。
次に自宅内の手すりです。歩行状態にもよりますが、廊下等に何も掴まる物がない場合は転倒の危険性が高まります。また、介護者も移動の度に付き添う必要が無くなる場合もあるでしょう。
ベッドや手すりはほんの一部ですが、本人や介護者に合わせ適切に福祉用具を使用する事で介護負担が軽減される事がありますので検討してみましょう。
精神的な負担を減らすために
在宅介護は決して楽なことでは無い為、色々と思い悩む事もあるでしょう。介護の為に自身が我慢する事も多いかも知れません。ご自身の生活がある方が殆どかと思います。また、思うようにいかず自己嫌悪に陥る事もあるかもしれません。
けれども、全てを完璧にする必要はありません。
力を抜いて楽に考える事ができれば、介護はもっと楽しくなるかも知れません。例えば食事について。
高齢になれば食事の好みは変わります。毎食高齢者に合わせた食事を作る事は大変ですが、最近は糖尿食や腎臓食等の宅配弁当もあります。そのようなサービスも上手く活用しましょう。
介護の悩みを相談する相手がいる事も重要です。在宅介護をしているという事を周りに伝えておきましょう。相談し、悩みを吐き出す事も大事ですが、色々なヒントをもらう事もあるかもしれません。
介護サービスを利用する
在宅介護は家族の支援がとても重要ですが、家族だけで行うのはとても大変なことでしょう。要介護者であれば様々なサービスを受ける事ができますので、本人の意向や家族の介護の状態に合わせ上手く介護サービスを活用しましょう。
利用する事業所には介護福祉士や社会福祉士、看護師やリハビリ職等の専門職の方もいますので、相談することができたり日々の介護に役立つ情報等も得られるかもしれません。
とにかく、介護は家族や個人だけの力では限界がありますので、皆に協力を求める事が大切だと言えるでしょう。