
老老介護は高齢者が高齢者を介護するということであり、近年非常に問題になっています。特に高齢者夫婦が大半で、妻か夫のどちらかが要介護状態になってしまってので介護をする、という場面が多くなっています。この場合お互いが高齢の為、介護によって心身共に疲労してしまう問題が出ています。
そのような方に対してはどのようなケアプランを作っていけば良いのでしょうか?
介護者の疲労を考えたケアプラン
老老介護で一番の問題になるのが、介護者の疲労です。介護者が高齢者ですので疲労がたまりやすくそういった面をケアプランに載せておくことが大切になります。
特におむつ交換や移乗などの身体的な疲労がかかる場面に対してケアをするようにしましょう。
例えば、訪問介護を定期的に予定しておくこと、日中だけはデイサービスに行ってもらうことなどが必要です。また、デイサービスに行く場合は身体を起こさす必要がありますので、その部分は訪問介護に行ってもらうなど工夫をしておきましょう。
また、夫婦共に関わらない時間を作ることも大切です。ショートステイを定期的に予定をしておくなどストレスの軽減にも努めておきます。
介護がしやすくなる工夫をする

介護者が高齢である場合、できるだけ楽に介護ができるように環境の整備をしておくことが大切です。例えば福祉用具や住宅改修をケアプランに入れておきましょう。
福祉用具であれば車いすや介護ベッドなど、要介護者本人も生活が行いやすくなりますし、介護者も介護がしやすくなるというメリットもありますので積極的に活用することをお勧めします。
住宅改修に関しても同様です。住宅改修を行うことによって生活がしやすくなる、介護が行いやすくなるといったメリットもありますので是非活用しましょう。
介護者の疲労を早期発見する
介護者が倒れてしまうと非常に困ったことになります。介護者の疲労が溜まっていないか、変わった様子が無いかを誰かが早期発見できるように工夫をしておくことが大切になります。
要介護者の場合は月に1回の訪問が義務付けられていますが、それだけでは早期の発見ができません。訪問介護や訪問看護など自宅に伺うサービスを入れておき、介護者の変化を早くに捉えるようにしましょう。
もし変化があった場合は、早めにケアマネに連絡をしてもらうように声掛けをしておくと良いでしょう。またショートステイ中など、高齢者本人が在宅にいない場合は、介護者に何かがあれば連絡をしてもらうようにしましょう。