
認知症になってしまうと、程度にもよりますが日常生活に支障をきたすことがほとんどです。そういった方に対しては、どのようなケアプランが必要なのでしょうか?
作成のポイントについてご紹介していきます。
ケアプランを作る前にアセスメントをしっかりと行う
認知症の方は自分の意思や日常生活についてのことを相手に伝えることが難しい場合があります。
特に一人暮らしの場合は、生活を把握することが難しくなりますので、アセスメントをこまめに行うことが大切です。声を聴くことも大切ですが、実際に生活をしている様子、自宅の様子など幅広い視点から把握していきましょう。
もし、同居している家族や、一人暮らしでも頻繁に関わりがある家族がいる場合はしっかりとその方に情報を聞いておき、アセスメントを細かく行っていくことが大切になってきます。
その際には、家族のかかわり方、関係性、本人が家族がどのように思っているのかもしっかりとチェックしておくことが大切です。
アセスメント…利用者が何を求めているのか正しく知ること、そしてそれが生活全般の中のどんな状況から生じているかを確認すること。
認知症に対してのケアを取り入れる
足が悪い方であれば足が良くなるケア、手が悪い方に対しては手が良くなるようなケアが大切になりますが、認知症の方の場合は認知症が良くなるケア、認知症が穏やかになるケアを実施していくことがポイントです。
例えば、出かけることが好きな方に対してはデイサービスをプランに挙げる、デイサービスでも認知症ケアに特化したデイサービスを組みこむことが大切になります。
また、認知症の方は新しい環境に行きますと混乱をしてしまうケースも多いですので、その辺りをしっかりと注意事項としてプランに書いておくことが必要になります。
認知症になってもその人らしいプランを作る
認知症になりますとどうしてもその方の意向や思いなどが尊重されにくくなってしまいます。
それを防ぐ為には、その人をありのままに受け止め、理解していき、何気ない一言や行動をチェックしてどんな人なのか、何を大切にしているのかなどその人らしさを重視することが大切になってきます。
ケアマネージャーとして求められることは、きちんとしたケアプランを作成することですが、それだけではありません。その人らしい、特徴を捉えたケアプランを作ることが認知症の方に対しては特に大切になります。
認知症になってしまうと損なわれやすい尊厳などをケアマネージャーがケアプランを通じて守ってあげるようにしましょう。