
認認介護とは、通常の介護の形とは違い「認知症の方が認知症の方を介護する」という状態のことを指します。主に高齢者の夫婦に多く、お互いに介護者であり非介護者でもある為、様々な問題が発生しています。
放っておいたら死を招く場合もありますので、しっかりと支えていくことが大切になります。
お互いの距離感を大切にする
認認介護の方はお互いに依存していることがある、もしくは片方が片方に依存しているというのが特徴だと言われています。そのため、人としての距離感が近すぎることが問題を大きくしている場合もあります。
24時間常に一緒にいることを必要とする、何があっても2人でないと行動が出来なくなる、相手がいないと何もできないなどの行動の制限が無意識に発生していることが多いのです。
アセスメントを行うのであれば距離感に注意していくことが大切になります。
もし距離感が近すぎたり、依存性が高い場合は距離感を離すようなケアプランを作成することをお勧めします。距離を離す場合は、デイサービスやショートステイがお勧めです。
また、離れる場合は離れられた方に対してもしっかりとケアをして安全に生活をしてもらうようにしましょう。
家族にも介護に参加してもらう

認認介護の大半は夫婦のみという世帯です。夫婦のみで生活をしていることから様々なトラブルが起こってしまいます。
そのため、家族がいる場合は家族に介護参加してもらうようにケアプランに記載をするようにしましょう。
例えば、家族には週に1回でも様子を伺いにきてもらうこと、定期的に電話をしてもらうことをケアプランに入れておくなどをして、出来るだけ夫婦二人だけにしないことがポイントになります。
医療ケアを忘れずに行う
認認介護ではお互いに認知症です。認知症には病気のケア、特に認知症のケアに対するケアが大切になります。
薬などをしっかりと服用してもらうことによって認知症の進行を遅らせることが期待できます。
ケアは訪問看護を利用すると良いでしょう。訪問看護を利用することによって薬の服用ケアをすることができますし、認知症の進み具合をチェックすることができます。
また、病院受診が難しくなった場合は居宅療養管理指導をケアプランに入れておき、医師が定期的に往診をできるようにしておくと安心して医療ケアを受けることができます。
場合によっては施設への入所など、様々な観点からケアプランを作成していくことが大切になります。