あなたに合ったケアプラン8 貧困

家族の看護
2016.07.07

高齢者の貧困問題は近年非常に問題となっています。年金も少なく、蓄えもない、日々の生活を送ることだけでも精いっぱいだと思っている高齢者も増加してきています。
そのような貧困の問題を抱えている方のケアプランはどのように作成をしていけば良いのでしょうか?

作成のポイントについてご紹介していきます。

あなたに合ったケアプラン8 貧困

介護保険以外のサービスも組み込む

介護保険は1割負担で利用することができます。そのため、非常に割安でサービスを利用することができますが、人によってはその1割の負担が重荷になる場合があります。

仮に訪問介護を週に5回使った場合は時間や身体、生活援助などにもよりますが、2000円前後の費用が掛かってしまいます。その費用の支払いが難しくなってしまう方もいます。
出来るだけお金がかからないサービスを考えていくことも必要になってきます。

例えば、高齢者の安全確認や、簡単な掃除だけで訪問介護を利用している場合は、そういったことを行ってくれるボランティア団体を探すことも大切になります。
地域によっては、地域の高齢者がボランティア団体を組んで同じ地域の高齢者に無料のサービスを実施している場合があります。
貧困の元気な高齢者が、貧困の介護の高齢者を支援している、同じ境遇の方が自分が困った時に助けてもらうために団体を作っているところもあります。

ケアマネージャーとしてはどうしても介護保険のサービスを促してしまう傾向にありますが、幅広い視点から低価格、無料のサービスを見つけてくることも大切になります。

デイサービスを使う際の注意点

デイサービスは非常に良く使われるサービスの一つであり、ケアプランにも良く組み込まれているサービスです。利用の際にも介護保険が適用されますので、低価格で利用することができます。
しかし、注意したいこととしては食費がかかるということです。

デイサービスでは食事サービスを実施しているところが非常に多いのですが、食費は介護保険の適用外ですので実費となってしまいます。おおよそ一食600円前後の食費がかかってしまいます。
ケアプランにデイサービスを入れる場合には、食費のことも考えておくようにしましょう。
ポイントとしては、デイサービスの食費は場所によってそれぞれ違うという点です。デイサービスによっては低所得の方向けに食費を抑えて提供しているところもあり、300円前後という格安で食事を提供をしているところもありますので、そういった場所をケアプランに組みこむと良いでしょう。