要介護1は「日常的に介護は必要ないが、ある程度の見守りや部分的な介護が必要な状態」を指します。
要介護1の方に適したケアプランの作り方やポイントなどはどのようなものがあるのでしょうか?

高齢者の意見をしっかりと聞くこと
通常、ケアプランは高齢者とケアマネージャーが一緒に作るものとされています。しかし介護保険に関してはケアマネージャーの方が知識が多いので、どうしてもケアマネージャーが主体となって決めてしまうのです。
要介護4や5の方の場合は自分の意思をきちんと伝えることが難しいため、ケアマネージャーが意見をくみ取ってケアマネージャー主体でケアプランを作成しても問題ないことが多くなっています。
一方、要介護1の方の場合は大半が自分の意見というものを持っているはずですので、しっかりと意見を聞いてケアプランに反映させることが大切になります。
意見を聞いて目標を明確にする
目標を立てるのはケアプランの原則とされている非常に大切なことですが、要介護1の方は目標をしっかりと立てて、意識を変化させることによって生活自体が活性化することがあります。
例えば「近所のスーパーまで歩いていけるようになる」という目標を立てているのであれば、高齢者自ら運動ができるデイサービスに行ったり、介護保険サービス以外でも自発的に歩行をしたりすることがあります。
意見を聞いたうえでの目標設定は非常に有効なものとなります。
ケアプランの作成例
「最近足が不自由になって、日常生活に支障をきたしてきた。足を良くして安定した生活を手に入れたいと考えている」
こういったケースが要介護1の方に多いとされています。そのようなケースの場合はどういったケアプランが必要なのでしょうか?
まずはその方が困っていることと、現在できることを分析していきます。困っていることは「ニーズ」として、現在できていることは「ストレングス」(強み)として把握します。
ニーズを解決したり満たすことは非常に大切なことですが、強みに対してもアプローチをしましょう。
例えば、毎日歩く習慣があるという場合は、歩く回数を増やしたり、距離を伸ばしたりすることをプランに組み込みます。それをスーパーに行きたいというニーズと組合して目標を具体的に設定していきます。
また、デイサービスなどの専門的に運動が出来るところにいけるよう作成をしましょう。要介護1であればデイサービスのみで、月に18回前後は利用できますので、運動系のデイサービスのみをプランに組み込むことも方法のひとつだといえます。