
要介護4は介護認定の中でも重度とされているランクであり、その多くが常時介護が必要な状態の方です。
寝たきりの方がほとんどですが、場合によっては車いす生活で認知症を持っている方もいます。
ここでは認知症があり、日常生活は車いすの方についてのケアプランについてご紹介していきます。
24時間訪問介護を使用すべきか
介護保険のサービスの中には24時間対応サービスは非常に少ないですが、唯一24時間対応をしているサービスがあります。
定期巡回訪問介護というサービスです。
このサービスはその名の通り24時間体制で訪問介護を利用できるというものです。認知症で常時介護が必要な場合になってしまいますと通常の訪問介護では時間や回数が少なくなりますので、このサービスを検討するケアマネージャーは多いです。
もしケアプランに定期巡回訪問介護を入れるのであれば次のことに注意しましょう。
まず一つ目としては、定期巡回を利用するのであれば限度額の単位数の大半を使用してしまうということです。月額制になりますので、常に単位数の大半を使用することを知っておきましょう。
デイサービスや福祉用具を使用できないことは無いですが、ある程度制限を受けることになります。
次に定期巡回は24時間サービスですが、常にヘルパーが自宅で介護をするわけではありません。24時間の内、10分を8回や20分を4回利用できるぐらいのサービスを実施しているところが多いですので、家族や本人にきちんと説明をしておくことが大切です。
あくまでも定期的に巡回ができるサービスであるということを理解しておきましょう。
ショートステイの利用を促していくのも大切
ケアマネージャーによっては在宅で生活をしているのだから、自宅で過ごすことが正解だと思い自宅で介護を受けることを推奨している方もいます。また、家族でも自宅で生活してもらわないといけないと認識している方もいます。
しかし、そういったことに囚われてしまいますと介護疲れが出てしまったり、適切なケアマネジメントを遂行することが出来なくなってしまいますのでショートステイの利用も十分検討することが大切になります。
ショートステイは介護をしている側やされている側にとっては非常に有効なサービスです。介護をしているとどうしても内に閉じこもってしまう場合がありますし、それがエスカレートしてしまいますと虐待や介護放棄につながってしまうこともありえますので、そのような事態を予防するためにショートステイを使うことをおすすめします。
要介護4であれば他のサービスを使いつつショートステイを使うことは問題ありませんので、要介護1や2の方と比べると単位数にゆとりを持ってケアプランに組み込むことができます。