
訪問看護は在宅介護の一つであり、在宅介護サービスの中でも医療的な意味合いが強いサービスです。ケアマネージャーは高齢者の状態に合して訪問介護を手配したりしますが、ケアマネの視点から見た訪問看護師の役割とはどのようなものがあるのでしょうか?
訪問看護師は高齢者の健康の維持に必要
高齢者になりますと体に様々な不調をきたすことがあります。特に要介護者の場合はそれが顕著に表れてしまいますので、訪問看護師が定期的に訪問することによって高齢者が健康の意識向上に役立つことがあります。
ケアマネージャーの視点から見ると、高齢者には様々なタイプの方がいます。特に健康への意識の差では高齢者によって違うのです。
ある高齢者は健康に非常に気を使って、自己管理をしっかりとしているが、ある高齢者は健康には無頓着であり、いつ死んでしまっても良いというスタンスで生活をしている方もいます。
高齢になりますと、健康に対して気を使っておきませんと病気になる可能性が高くなりますので、健康の意識向上の為に訪問看護師へケアマネから依頼をすることがあります。
訪問看護師が定期的に訪問をして、健康に対するアドバイスを行ったり、血圧を測定したりすることによって高齢者の健康への意識向上に役立つのです。
病院に行くまでもないことへのケア
病院に行くほどの体調不良や病気であればすぐに病院への受診をケアマネージャーは勧めますが、それほどでもない体調不良の場合は訪問看護師へ連絡をして看護をしてもらいます。
訪問看護師を利用するためにはあらかじめケアプランに組み込んでおく必要がありますが、日々の体調チェックをしてもらうこともできますので、あらかじめケアプランに載せておくことによって病院に行くほどでもない体調不良に対応をしてくれます。
要介護者になってしまうと病院にいくだけでも体力を消耗してしまい負担に感じるときもありますので、自宅に伺うことができる訪問看護師が活躍する場面でもあります。
病院嫌いの人にお勧め
ケアマネージャーが対応する高齢者の中には病院が嫌いだと思う人もいます。いくら言っても病院に行ってくれないなどの場合は訪問看護による看護を期待します。
病院の場合は患者さん自身が病院へ行かねばなりませんが、訪問看護の場合は訪問看護師が自宅に来てくれますので必ず実施できるというのがメリットになります。
訪問看護が病院に行かねばならないと判断する場合もありますので、その際はケアマネージャーと連携をして病院へ連絡を取ります。