要介護度の簡単な調べ方

家族の看護
2016.07.12

介護保険を使用するためには、要介護認定を受けて要支援1か2、要介護1~5の認定を受けなければなりません。要介護認定によって使えるサービスや、使える範囲が違います。

介護認定を受ける前にある程度自分がどれぐらいの介護度なのか知るためには、どのような基準があるのでしょうか?

要介護度の簡単な調べ方

認知症であれば要介護1以上

認知症の場合であれば要介護1以上になる可能性が非常に高いです。認知症といっても様々な程度がありますが、医師が認知症と判断している場合は要介護1以上でることが多いと言われています。

これは介護認定の仕組みが理由とされています。介護認定で何を調べるかというと、介護にかかる時間について調べるのです。介護が必要な時間によって介護度が判断されていきます。

認知症の場合は介護にかかわる時間が非常に多くなってしまう為、要介護1以上が出やすいとされているのです。認知症の場合は日々の動作に対して常に見守りが必要であったり、常に手がかかる状態であることが多いので、自然と要介護の認定で高いランクが出てしまうのです。

常時車いすの場合は要介護2か3

認知症が無くとも足が悪く、常時車いすを必要とする場合は要介護2~3が出ることがあります。常時車いすの場合は、ベッドから車いすに移る場合にも介助が必要ですし、トイレや入浴をするたびに介護が必要になる可能性が高いので、要介護2~3が出てしまいます。
さらに認知症が加わると要介護3~4になる可能性があります。

また、車いすの場合でもある程度自分で自分のことが出来る場合は要介護1になる可能性もありますし、ほとんど自分のことは出来ない、常時介護が必要な状態である場合は要介護4になる可能性もあります。

寝たきりなら要介護5?

介護のイメージから、寝たきりの方は介護を行うのが大変なので、要介護5は出るのでは?と思う方も多いと思います。
実際寝たきりで特に問題行動や医療的な治療が必要ない場合は、要介護4ぐらいになってしまうことが多いと言われています。
要介護5になるには、長期間寝たきりの状態が続いている場合や、医療的な処置、例えば透析や癌、在宅酸素などの場合は要介護5になる可能性があるのです。

また、寝たきりになっている場合でも自分でしっかりと意思を持っている、家族がしっかりとケアを出来る環境にいる場合は、要介護4が出る可能性があります。
介護にかかわる時間が少ない場合は軽い介護度が出ることがあります。