介護サービスを使って良くなった実例 ~ 施設入所編

家族の看護
2016.07.12

介護が必要な高齢者で、在宅生活が厳しくなったとき、施設入所を検討することが多いです。特に、認知症や車いすを使用しての生活となると、在宅生活が困難となることも少なくありません。しかし、高齢者だけではなく介護をしている家族も、施設入所することに対し不安を持つ方も多いです。
介護サービスを使って良くなった実例、施設入所についてご紹介いたします。

介護サービスを使って良くなった実例 ~ 施設入所編

ライフスタイルの安定

施設では多くの高齢者が生活をしており、一日のスケジュールが決まっています。そのため、在宅とは違い昼夜逆転などが起こりにくく、日々の生活が安定することが多いです。
また、介護に関する専門職が常時いるため、高齢者一人一人に合った対応を行います。そこで、在宅では拒否的な高齢者でも、介護職員の手によって入浴やリハビリ等を行うことができます。

介護に対する拒否があまりにも強い場合には、時間をおいて介護を行うなどし、高齢者にとって安心して過ごしやすい環境を提供していきます。特に、家族の場合には介護拒否などをされると感情的になりやすく、心理的負担も大きいです。
しかし、介護職員や看護職員はあくまでも仕事として行い、拒否する高齢者に対しても優しく接することができます。そのため、高齢者のライフスタイルが安定化し、身体能力や精神状態の維持・増進ができます。

家族の心理的負担が軽減

在宅で介護を行っている家族は相談する相手も少なく、何とかしなければならないという一心で頑張っている家族が多いです。
また、高齢者は24時間の中でも心理的変化が大きく、正面から向き合う家族が多いのが現状です。

特に、認知症を患っている高齢者に対し、日々認知症が進行していくことに家族はついていくことができません。その結果として、「なんで?」「どうして?」「どうすればよいの?」と、日々悩み苦しむ家族も多いのが現状となります。
24時間在宅介護を行うのではなく施設に入所することにより、数時間顔を合わせることにより家族の気持ちにも変化が訪れます。24時間一緒にいるとわからない認知症の変化などは、施設に入所することにより気づき、高齢者に対し優しい気持ちが芽生えます。その結果として、家族の心理的負担が軽減し、面会時に高齢者に対し優しく接することができます。

在宅介護をしている家族は、心の余裕がなくなり、家族自身もどうしたらよいかわからない状態になっていることも少なくありません。そのため、施設に入所することで、高齢者にとっても家族にとってもゆとりができ、安心した生活を送ることができることを理解しておくことが重要です。