介護士に向いている方とは

家族の看護
2016.07.12

これから介護の仕事に就こうと考えておられる方も多くおられる事でしょう。ですが、介護はきついイメージや、最近は虐待等も耳にする事もあり、「自分に出来るのだろうか」や、「自分に介護士が向いているのだろうか」と迷っておられる方もいると思います。

ここでは、どのような方が介護士に向いているのか考えていきたいと思います。

介護士に向いている方とは

相手の立場で物事を考える事が出来る事の大切さ

まず始めに、介護は人が相手です。寝たきりで会話をする事が出来なくても、認知症が発症しておられる方でも、とてもよくこちらの事はわかっておられます。
介護をする上で、相手の立場で物事を考えるという事はとても大切な事です。これは、介護だけでは無く、普段、友人や周りの方と接する時等、色んな場面でも大切な事だと言えます。
普段から自然と相手を思いやる事が出来る方や、相手の立場で物事を考える習慣がついている方は介護現場でも活かす事が出来るでしょう。

相手の良い所・得意な部分を見つける事ができるかで仕事の楽しさは変わる

高齢で介護を要する方でも、何も出来ない訳ではありません。こちらの見方次第で色々な可能性を見出す事がありますし、色々な発見があります。関わり方次第で、生活の幅が広がったり、発揮する事の無かった機能が回復する場合もあります。

物事を色んな角度から見る事が出来たり、柔軟に考える事が出来る方はご利用者の可能性を沢山見出せるかもしれません。その様な視点で関わると、小さな発見の毎日なので、楽しく仕事が出来るのではないでしょうか。

仲間で何かをやり遂げる達成感も沢山ある

介護は何人かの職員で業務を分担したり、看護師や、リハビリ職などと連携しながらおこないますので、ある程度協調性は必要かと思われます。職員全員が同じ志を持って取り組むというのはなかなか難しい事ですし、考え方や想いの違いでぶつかる事はあるかも知れません。
ですが、やはり一人では良い介護はできません。皆で相談し、ご利用者と関わった結果、良い方向に向かった場合等はとても大きな喜びがあります。

時には聞き流す事も大切

介護をしていると、ご利用者から怒鳴られたり心無い事を言われる事もあるでしょう。普段であれば、ご利用者の声をしっかりと傾聴し、受け止める事が大切ですが、時には軽く聞き流す事も大切です。
感情的になる場面もあるかと思いますが、客観的に自分自身を見る事が出来る方は、楽に仕事が出来るでしょう。

介護は色々と大変な事もありますが、知識や経験はあとから付いてきます。いくら介護技術が上手くても、会話が上手でも、介護に向いているかと言えばそうでは無いでしょう。

まずは、「相手を思う」事が出来る方は自然に良い仕事が出来るように思われます。