訪問介護で働くために必要なスキルと知識について(もしくは、心構え)

家族の看護
2016.07.14

介護の現場は、施設・病院などに加えて、訪問介護があることをご存知でしょうか。超高齢化社会が進んでいる我が国において、訪問介護はなくてはならない存在となっています。特に、核家族化でありなおかつ少子化である現代、高齢者のみの世帯が増加しています。
そのため、介護が必要な高齢者が在宅で生活しており、孤独死なども多くなっています。

このような状態を減少させるためにも、訪問介護が重要な役割を担っており、訪問介護士には相応のスキルと知識が必要であることを理解しておくことが重要です。

訪問介護で働くために必要なスキルと知識についてご紹介いたします。

訪問介護で働くために必要なスキルと知識について(もしくは、心構え)

高齢者の異変に気付く五感

訪問介護は、最低でも週に1回高齢者の在宅へ訪問し、掃除や洗濯・炊事や身体介護を行います。そのため、他の介護士や看護師よりも、高齢者と関わる機会が多くなります。また、訪問介護をしている中で、高齢者と関わるだけではなく、家族との関わりも多いです。

その中で、高齢者や家族の異変に気付く五感が重要となります。ちょっとした変化に気づき、その高齢者の病態や状態をすぐに看護師などの他職種に報告できることが、高齢者を救う手立てとなります。そのため、訪問介護士としては感受性を持ち、常に五感を働くことができることが重要となります。

受容・傾聴・共感のスキルが重要

認知症を患った高齢者の多くは、人に対し攻撃的な時があります。また、攻撃的でありなおかつ悲観的な態度をとってしまう高齢者に対し、介護士の気分で対応することは危険行為につながる可能性があります。

そのため、訪問介護士として受容・傾聴・共感のスキルを持ち、高齢者と向き合い支える力を持つことが重要となります。高齢者は、一人で辛く苦しんでいることも多く、訪問介護士に話を聞いてほしいと願う方も少なくありません。しかし、訪問介護士はやらなくてはならない仕事があり、高齢者の話に耳を傾けられない方も少なくありません。
その結果として、高齢者は邪険に扱われたと被害妄想を持ち、介護士を変えて欲しいと言って方もいます。これでは、高齢者と介護士との間にいつまでたっても信頼関係を気付くことはできず、高齢者の異変に気付くことも遅くなってしまいます。

そのため、訪問介護士が訪問する際には、やらなくてはならない仕事の他に、高齢者と向き合う姿勢を持つことも重要なスキルであり知識となります。