看護師として働く中で、多くの人が憧れる訪問看護師ですが、大変で辛いイメージが大きく実際に訪問看護師となる看護師が少ないのも現状となります。
訪問看護師は、自宅を訪問して患者への対応を行います。そのため、在宅で行うケアは患者にとってとても重要なことであり、重大なことにつながることもあります。それらを理解し、訪問看護師として働いていくことが重要となります。
訪問看護師を行うデメリットについて、ご紹介いたします。

一人で全てを対応しなくてはならない
訪問看護師は、一人で訪問して看護を実践しなければなりません。そのため、患者の病態・状態・変化に気づかなければならなく、一歩手当が遅れることで最悪のケースに結びつくこともあります。そのため、一人一人に訪問看護師が背負う役割は重く、心身ともに負荷がかかってきます。
特に、急変時などには他の医療従事者との連携を図り、患者に対してより良い対応を行わなければなりません。また、どのようにすることが良いのかということを、即時にアセスメントする能力も重要となります。
さらに、在宅での看護は家族との関わりも大きく、家族の思いも重要となります。これらを総合して判断を行い、患者にとって家族にとって良い方法を瞬時に理解し、実践していくことが重要となります。
すべての患者を理解しなくてはならない
訪問看護は、日中訪問を行い夜間は交代で待機勤務を行うことになります。待機とは、電話当番となっており、何か特変事項があった際に、家族などから連絡が入ります。
そのため、訪問看護ステーションを利用しているすべての患者の状態を、理解していなければなりません。
病院勤務などをしている場合、夜勤看護師は2人態勢や、介護士とともに夜勤を行うことがあります。そのため、他の誰かとともに特変への対応を行うことができ、一人で全てを理解しなければならないことはあまりありません。しかし、訪問看護師は一人で全ての患者を理解し、都度適切な対応を行わなければなりません。
そのため、待機のときなどに担当ではない患者の病態や状態を理解し、適切な処置を行わなければなりません。
すべての患者を理解することはとても大変なことであり、訪問看護師として心身の疲労が増大してしまう可能性があることを理解しておくことが重要です。