
新人の指導はなかなか難しいものがあります。人によって、働く目的は違いますし、価値観も違います。ここでは、新人を指導するにあたって気を付けたいポイントをご紹介したいと思います。
どこまで出来るのか確認しながら指導をおこないましょう
新人を指導する際、業務知識であったり介護技術等を一方的に教え込む形になってしまう場合も多いのではないでしょうか。しかし、介護というものは業務知識や介護技術だけを教えて終わり、というものではないように感じられます。ある程度仕事内容の指導が終われば、実際にどこまで出来るのか確認をしましょう。一度、一人で介護を行ってもらい、どこが出来ていないのか、指導が必要な部分や苦手な部分を確認しましょう。苦手な部分はそのままにせず、長期的にみて克服していくように見守っていきましょう。
目標や目的を持って取り組んでもらいましょう
ただ日々の業務をこなすだけでは、成長が分かりにくかったり、本人も振り返りがしにくい事と思われます。そこで、何でも構わないので、目標を設定してもらうことをお勧めします。それは、小さな目標でも構いません。
例えば「声掛けを怠らない」や「オムツ交換を的確におこなう」など、振り返りがしやすい事柄が良いでしょう。一つずつ確認しながらクリアしていきます。小さな達成感の積み重ねが自信に繋がる事でしょう。
常に利用者にとってどうなのかという視点で指導しましょう
仕事を教えていく中で、大切にしたいのは「利用者本位であるか」という事です。日々の業務の中で、どうしても忘れてしまいがちですが、介護の仕事をする上で一番大切な事です。業務優先や、介助者優先になってしまうと、チームで仕事をする上でまとまりがなくなってしまいます。
全員が「利用者本位であるか」という視点を持ちながら業務をおこなう事で、職員間でのズレが生じにくい環境になるでしょう。この事は新人には徹底して伝えておきたいところでしょう。
仕事や介護に対しての思いを確認しましょう
新人が何を思い、仕事をしているのか、介護に対してどのように思うのかを確認する事も大切です。定期的に仕事に対しての悩み等が無いかも聞くようにしましょう。
介護は時に、利用者から心無い事を言われる等の辛い事もある事でしょう。又、自分の関わり方が正しいのか間違っているのか、分からなくなってしまう時もある事でしょう。そのような時に話を聞いてもらえる環境であれば、辞めずに踏ん張る事が出来るかも知れません。介護業界は離職率が高く、慢性的な人手不足です。介護の担い手をしっかりと育成しましょう。