
介護士は力を必要とする場面も多く、自分の身体を酷使して働いている方も多いのではないでしょうか。中には、自分の身体よりも他人の身体というように、介護に対する思いが強い方もいらっしゃるでしょう。しかし、自分の身体があってこそ介護ができるというもの。必要以上に身体を酷使しない工夫が必要です。
つらい・危険・不安と思うことは、一人でやらない
介護士は人手不足です。多くの施設で、ひとりの介護士に任される業務量は年々増加しています。その結果、弱音を吐くこともできないまま助けてもらうこともできず、ただひたすら自分との戦いとなってしまっているという現場もあることでしょう。
しかし、その状態はいつまでも続くわけではありません。そのため、特に「つらい」「危険」「不安」と思う作業に関しては、一人で無理して行わず助けを求めることも重要となります。不安を抱えながら一人で行うことにより、結果が悪い方向へ向かってしまったとき、自分の体を余計酷使してしまうということを、今一度理解しケアを行うことが重要です。
「大丈夫だろう」は、大丈夫ではないことを理解する
介護の現場に限らないかもしれませんが、よくあることの一つとして、「これくらいなら大丈夫だろう」と思い、本当であれば二人以上で行った方が良い作業を、一人で行うことがあります。また、介護士自身の体調面においても、「大丈夫だろう」と過信し仕事を継続して行っていることもあります。
しかし、それは一時の判断であり、長い目で見たときにその結果が悪を有することもあります。そのため、「大丈夫だろう」という考えが過ったとき、それは「大丈夫ではない」ということを、理解することも重要です。
疲れが溜まったらリフレッシュ
介護士は、慢性的な疲労を抱えていることが多く、「疲れ」が何かわからないこともあります。また、高齢者を相手にしているため、高齢者よりは体調が良いと、勘違いしてしまうこともあります。
しかし、日々の介護の中で何かしらの疲れは溜まっており、疲労困憊状態なのです。その疲労を、日々の生活の中でリフレッシュすることが、継続的に働くうえでは重要なこととなります。自分の体をいたわることができる人こそが、他人の体をいたわることができ、よりよい介護を行うことができます。また、自分の体を酷使しすぎることで、自分だけではなく周囲も困ることを理解しておくことが重要となります。