
訪問看護師にとって嬉しいこととはどのようなことがあるのでしょうか?
ここでは、訪問看護師として働くある女性が訪問看護師になることを決めた動機と訪問看護師になって嬉しかったことについてご紹介しましょう。
訪問看護師になることを決めた動機
まず、訪問看護師になることを決めた動機についてご紹介します。
訪問看護師という仕事と出会ったのは、高校3年の時の看護体験でした。食事の介助体験の際にストローで味噌汁を飲むことにびっくりしたり、褥瘡処置の場合には衝撃を受けたりと、非常に貴重な体験ができました。
看護師になることを決めた動機は、その高校の看護体験の際に奨学金の制度があることを知ったことと、看護師という職業でいい仕事ができるといいと考えたためでした。
病院で仕事をした後、子供が生まれたため訪問看護師に転職しました。仕事をしながら子育てもできるので、楽しく仕事をしています。
訪問看護師の仕事内容は、生活のサポートです。
専門家の立場で療養生活や病状を見守りながら、的確な評価をベースにした指導とケアで、生活が自立できるようにサポートします。また、最期まで自宅で過ごすことができるように心や身体のケアを行います。
訪問看護師になって嬉しかったこと

訪問看護を利用している人は、90歳を超えている人も多くいます。みなさん非常に元気で、いつも自分の方が元気をもらっています。
看護をしている人からいろいろなことを学ぶ機会があることも、仕事をしていて嬉しいことです。
看護師として仕事をしてから20年近く経ちますが、現在でも仕事を継続することができているのは、初めに勤務した病院の先輩の看護師や上司との出会いが大きいです。
最初に勤めた病院は手術前後の看護だけでなく、ターミナルケアや化学療法の看護まで行うような非常に忙しい現場でした。
初めは疲れることも多かったのですが、他の人にサポートしてもらいながら仕事をしていました。
自分の技術や知識がだんだん向上していくにつれ、看護の楽しさを体感できるようになりました。
人と関わることの大事さ、人の育成方法やリーダーシップを取る方法、訪問看護などについて指導して頂きました。また、忙しいことを楽しくするためのアドバイスをしてくれました。
この病院での経験が訪問看護の仕事に活きています。
私が目指しているのは、その病院の先輩や上司の看護師像です。現在でも、当時の先輩や上司と食事会を定期的に行って交流を図っています。
この交流が、自分にとって看護の学びの場で、訪問看護師の仕事の支えになっています。