訪問看護師になって楽しかったこと

訪問看護師
2016.07.05
訪問看護師になって楽しかったこと

訪問看護師になってどのようなことが楽しかったのか、実際に訪問看護師として仕事をしている2人の体験談をご紹介します。

仕事が非常に充実している

訪問看護師になって楽しかったこと

大学病院で仕事をしていた時期の勤務時間は、夜勤から続けて17時間にも及ぶこともありました。また、休み時間には書類をパソコンで作成し、一日の仕事が終わった後に委員会が行われるという激務でした。
ワークライフバランスやプライベートの充実についても問題視されているにも関わらず改善されなかったので、ストレスが溜まっていました。

現在の訪問看護の仕事も量が少ないわけではありませんが、ワークライフバランスについては非常に変わりました。
仕事と生活は切り離せないもので、仕事が楽しいと生活も楽しくなります。

訪問看護ステーションの上司からは「訪問看護師が必要とされるのは生活の場であって治療の場ではない」ということをよく言われます。
訪問看護の難しさも楽しさも、本当にこの言葉に現れています。
病院の仕事では見えなかった患者さんの生活の支えになって、共に生きているという実感があります。

仕事の仕方が自分には合っていた

訪問看護ステーションに理学療法士として就職し、その後認知症ケア専門士と准看護師の資格を取りました。
普通、理学療法士は病院に入るとリハビリ室だけで勤務することになりますが、訪問看護師の場合には患者の自宅を訪問することができます。
このような仕事の仕方が自分には合っていると思います。

しかし、1人で理学療法士として患者の自宅を訪問しているうちに、現場における自分のスキルに不安を感じました。身体診察技法を勉強したいと考え、仕事をしながら准看護師の資格を取りました。

訪問看護の場合には、患者や家族とどのような距離感を維持するかがポイントになると思います。
言葉遣いにしても、仲良くなったと感じて友人と会話をするような言葉を使用すると、不快な感じを与えるかもしれません。接する姿勢についても、患者にあまり入れ込みすぎてしまうとケアが適切にできない場合もあります。
一人ひとりの患者に対して距離感を適切に維持していくことに、楽しさも難しさもあるように思います。

最近は、理学療法士を雇う訪問看護ステーションも多くなってきました。これからも理学療法と看護の両方の専門性と視点を持って、患者をサポートしたいと考えています。

以上、実際に訪問看護師として仕事をしている2人の体験談でした。訪問看護師の仕事の楽しさが少しでも伝わればと思います。