病院・クリニックとの違い

訪問看護師
2016.07.05
病院・クリニックとの違い

訪問看護師と病院、クリニックの看護師はどのような違いがあるのでしょうか?
ここでは、訪問看護師と病院・クリニックの看護師の違いについて見ていきましょう。

看護の環境が違う

訪問看護師と病院やクリニックの看護師とでは、看護の場所が違います。訪問看護師の看護の場所は、患者の自宅になります。
当然ですが、看護の場所が違っているので設備も環境も異なります。

治療を病院・クリニックで受ける場合のメリットは、緊急の場合にすぐに処置が適切にできることです。万一の場合にも安心であり、患者の心や身体のケアに専念することが可能です。

一方、訪問看護師の場合のメリットは、住み慣れた自宅で看護を受けられることです。
病院・クリニックで治療するのが難しい場合でも、訪問看護を選ぶことで患者の負担が少なくなる場合があります。

訪問看護と病院・クリニックの看護の考え方の違い

病院・クリニックとの違い

訪問看護と病院・クリニックでは看護に対する考え方が基本的に異なっています。
病院・クリニックの場合には看護は治療のために行うものですが、訪問看護の場合は生活のサポートのためになります。

もちろん、患者が薬を服用している場合は訪問看護においてもアドバイスや指導はしますが、その他は毎日の生活のためのサポートになります。

例えば、訪問看護では歩行訓練や入浴の介助などを行うこともあります。必要に応じてメンタル面のケア、福祉用具のアドバイス、コミュニケーションのサポートなど、毎日をよりよく生活するためのサポートをします。

訪問看護はチームで行う

病院・クリニックとの違い

病院での看護においては、看護を病院内のチームのみで行います。しかし訪問看護では、看護師のみが患者をサポートするということはありません。看護師はかかりつけの医師と連携を取るのみでなく、ケアマネジャーなどとも連携を取ることが必要です。

また、訪問看護の場合は自宅で看護を行うので、患者以外に患者の家族とも接することが大切です。連携を十分に取ることによって、看護が適切に行われます。
患者さん自身も周囲の連携がしっかりと取れていることを確認できれば安心感があるでしょう。

訪問看護では、病院・クリニックの看護とは異なり、治療を行うというよりもむしろ生活のサポートを行います。そのため、病院・クリニックの看護師よりも患者や家族とより深く関わることになります。

訪問看護と病院・クリニックの看護、どちらにもメリットがあるため、自分に適した働き方を選びましょう。