
訪問看護師は病院の看護師と違って患者の自宅を訪問するため、独特の知恵があります。
訪問看護師ならではの知恵についてご紹介します。
訪問看護師ならではの知恵
私は患者の自宅を訪問する際、カバンに「7つ道具」を入れています。1日に5軒程度患者の自宅を訪問しますが、その際の移動には自転車を使います。
下町の地域を訪問することが多く、混雑した道路や一方通行、狭い道路がいくつもあります。そのため車で移動するのは困難なので、いつも自転車で訪問します。
暑い日や雨の日は特に大変で、体力も必要です。
看護のための7つ道具が私のカバンには入っています。もちろん道具は7つだけではなく、訪問看護師によって道具は異なります。オリジナルの道具もあります。
自分が必要であると考える使いやすい道具をカバンに入れておいて、看護ができるように知恵を絞っています。
ちなみにノギスやメジャーなども用意しています。段差を一つのメジャーで測定し、患者の体をもう一つのメジャーで測定します。
訪問看護師にも得意なことがある
ところで、訪問看護師にはそれぞれ得意なことがあります。また訪問看護ステーションにもそれぞれ得意なことがあります。
例えば、リハビリが得意な訪問看護師が在籍していてリハビリに注力しているところ、末期医療に注力しているところなどがあります。
得意なものがあることと同時に、どのような場合でも対応できるスキルがあることが訪問看護師の長所と言えると思います。特に専門がリハビリの訪問看護師の場合は、どのような患者でも看護できるそうです。
命をサポートする
自宅で生活している障害者や高齢者の介護や看護、生活のサポートをするという点で、ホームヘルパーと訪問看護師が同じものだと思われることがあります。
大きく異なる点は、訪問看護師の場合は医学的なサポートが必要な患者の看護をすることです。
単純な生活のサポートではなく命をサポート、すなわち看護をしています。