訪問看護師になってまず覚えること

訪問看護師
2016.07.08

訪問看護師になった場合、まず覚えるべきことがあります。
ここでは訪問看護師として働くことになった場合、最初にどのような研修をするのかについて見ていきましょう。

訪問看護師になってまず覚えること

訪問看護師の研修

病院の入院期間が現在はだんだん短くなってきていることもあり、自宅で療養生活する人が多くなってきました。
自宅で療養生活を送る人が多くなるにつれて、訪問看護師に求められる仕事は多くなっています。
また、患者の重症度に応じて、これまで以上に訪問看護師もスキルアップが要求されています。

基本的に訪問看護師の研修は各訪問看護ステーションで行われますが、ステーションの規模が大きくない場合は、それ以外で研修を実施しているところを使う場合もあります。
各都道府県の看護協会が実施している訪問看護師養成講習会では、実習などの研修が165時間準備されています。カリキュラムには、訪問看護についての法的な知識や制度なども含まれています。
基礎的な知識や実際の手技だけでなく、広い範囲の学習ができます。

また近年は訪問看護を利用する人が高齢者以外にも障害者や小児まで拡大してきています。そのため、様々な疾患を持ち自宅で療養生活を送る患者の看護に関しても学習をします。
この他、スキルを特別に学習したい時は研修を専門に受けることもできます。

病院での勤務経験がなく、新卒で訪問看護師として就職する人の場合、臨床の経験をするためにOJTを採用する場合が多くあります。
OJTでは、実際に患者の元へ先輩の訪問看護師に同行し、実際に業務が行われている現場で学習することになります。かかりつけの医師からの書面による指示に基づいてどのようなケアを行うか把握し、先輩看護師と一緒に訪問します。

患者の自宅では、具体的な手技の方法を確認しながら、指導を受けます。また、患者への声の掛け方や家族から相談を持ち掛けられた場合の対応など、コミュニケーションについても学びます。自宅でのケアに必要な物の用意ができて病状が急変した際の対応などを習得すると、次は先輩の看護師に同行してもらい、実際にケアを行っていきます。

このような研修を通じて一通りのケアを一人で行えるようになると、一人前の訪問看護師として仕事ができるようになります。