初めて訪問看護をする場合に気を付けたいことについて考えてみましょう。

初めて訪問看護をする際に注意すること
訪問看護をする患者の自宅は、患者や家族にとっては毎日生活するところです。また、訪問看護は患者や家族の生活の一部にのみ関わり、療養生活での看護のメインは基本的に患者自身と家族です。
訪問看護師は、側面的にサポートするということを意識し、患者や家族に誠意を持って専門職としての技術や知識を持ってサービスする必要があります。
また、患者の家族には生活がそれぞれあるため、家族に対して患者をメインした接し方をしないことも大切です。
感染症の予防に最大限注意しましょう。ほとんどの患者は、高齢者や赤ちゃんで身体の抵抗力が強くないため、注意する必要があります。
訪問するたびにうがいや手洗いを徹底しましょう。この際、自分が使っているハンカチ等は使わないでペーパータオルなどを、またエプロンについても使い捨てのものを使用しましょう。また、訪問看護師自身も体調は十分に管理することが必要です。
患者の自宅を訪問する場合にはお客さんのところでサービスするということことを忘れないようにしましょう。
身だしなみは清潔感があるものにし、訪問する場合には挨拶を明るくしましょう。看護する際は、部屋の中を汚さないように注意しましょう。
遅刻は厳禁ですが、万一交通事情等のために遅れてしまう場合は可能な限り早い段階で電話をかけましょう。
患者や家族に、はっきりと健康状態や看護内容を伝えましょう。例えば、「血圧は今日はいくらであるため、前回よりもちょっと下がっています」などというように、その場で健康状態をはっきりと伝えて、理解してもらうことが必要です。
健康に関して患者や家族が改善できることや工夫できることなどを、訪問看護シートで伝えましょう。また、帰る前に次回の訪問がいつになるか伝えておきましょう。
看護プランは、患者と家族と一緒に相談して作成しましょう。同じ目標を患者、家族、看護師が持つことができるように、毎月1回、当月実施した看護内容とどのような看護を次の月に実施するかを話し合います。
この場合には、看護師としての立場から分かりやすく伝えるようにしましょう。