施設介護で働くために必要なスキルと知識について(もしくは、心構え)

訪問看護師
2016.07.13

介護施設で働く際には最低限の必要なスキルや知識があることが重要です。特に高齢者の場合は、複合的に病気を抱えていることが多く、高齢者一人ひとり病態や状態も違います。
そのため、その人個人個人に合ったケアを行い、安全で安心した生活を提供することが重要となります。

介護士が実際に施設介護を行う際に、どのようなスキルや知識が必要なのか、どのように取得すれば良いのか悩む方も多いのではないでしょうか。

施設介護で働くために必要なスキルと知識について、ご紹介いたします。

施設介護で働くために必要なスキルと知識について(もしくは、心構え)

高齢者特有の病気を理解する

高齢者は多くの方が様々な病気を抱えており、持病が何もないという人は少ないのが現状です。特に、欧米化が進んでいる我が国においては、高齢者だけではなく社会的に生活習慣病が増加しています。

例えば、脳梗塞や心筋梗塞などの血管障害、糖尿病や高血圧などの生活習慣病等があります。このような病気が、身体にどのような影響を及ぼすのかということを理解し、今後どのような経過をたどる可能性があるのかを理解しておくことが重要となります。

急変時の対応を理解する

高齢者に限らない生活習慣病の増加やがん患者の増加に伴い、施設に入所している高齢者の病態はいつ悪化するかわからないのが現実となります。
そのため、突然症状が悪化し、発見や対応によっては死に至ることも少なくありません。

このような状態は、高齢者自身や家族だけではなく、施設介護をしている職員ですら気づくことができないこともあります。そのため、急変時にはどのような対応を行うことが必要なのか、理解しておくことが重要となります。

ご家族とのコミュニケーションを円滑化

施設には身寄りのない高齢者もいますが、在宅介護ができず施設に入所する高齢者も多々います。そこで、高齢者の病態や状態などの詳細を、家族に説明し理解してもらうことも重要となります。

さらに、これから先在宅で暮らしたいと考えているのか、このまま施設で最期を迎えたいと思っているのか、高齢者だけではなくご家族の考えも共有することが重要となります。
施設は、高齢者にとって最期の住処となることも多く、高齢者が安全で安心した生活を送ることができるよう、家族とのコミュニケーションを図り実施していくことが重要となります。そのためには、施設介護を行う上で、高齢者だけではなく家族との連携が重要となることを理解しておくことが重要です。