訪問看護師が医師と連携を上手にとるポイント

訪問看護師
2016.07.14

在宅で看護が必要な方にとって、主治医はとても重要な存在となります。在宅でできる医療行為を主治医が指示して訪問看護師が実践し、在宅ケアを遂行していくことになります。
特に、末期がんの患者などにおいては、主治医が患者の病態や変化を理解し、都度指示を変更していくことになります。その指示を変更する必要があるのか、また現在の状態がどうなのかを報告するのは訪問看護師の仕事になりますので、知識やスキルが重要となります。

訪問看護師が医師と連携を上手にとるポイントについてご紹介いたします。

訪問看護師が医師と連携を上手にとるポイント

些細なことでも報告・相談

訪問看護師は訪問先の患者に異変を生じたとき、まずは医師の指示のもと処置を行います。「いつものこと」と考えて医師への連絡をしないでいると、その結果として重大な状態を見逃してしまうこともあります。
異変に気付き措置を行った際には、その都度医師へ報告することが重要です。

医師へ状態や病態を都度報告することにより、患者の情報を医師が理解し把握することができます。その結果として、次何か異変が起こったときの対応方法が変更になることもあります。このように、些細なことでも医師に報告・相談して連携を取る必要があります。

細かく記録に残し情報共有を行う

看護師は、患者に対し医療的な措置等を行った際には記録を残し、その記録をもとに他の看護師とともに情報共有を行います。そのため、ちょっとしたことでも記録に残し、その場合はどのような対応を行ったのか・するべきだったのかということを、見直すことが重要となります。

また、看護師が記載した記録は、医師との情報共有の場ともなります。そのため、看護記録には正確な情報を細かく記載し、医師との連携を円滑化するためにも重要なものであることを理解しておくことが重要となります。
特に、たくさんの患者を看ている医師は、どの患者がどのような状態かということを、記録上で理解していることが多いです。そのため、看護記録を見ることにより患者の状態を把握できるようにすることが、訪問看護師と医師との連携を上手にとるポイントとなります。

患者の情報は看護師が一番理解している

患者に一番近い存在は、訪問看護師となります。そのため、訪問看護師が患者と関わった際に、患者の変化に気づくことも多々あります。
例えば、嚥下状態が悪化していることや、内服が難しくなったなど、医療行為に直結した問題もあります。このような問題を早期に医師に伝え、医師との情報共有を行い円滑な支持をもらえるよう、医師とのコミュニケーションを常に図ることも医師との連携を上手にとるポイントとなります。