看護師の給与は、一般的に高いというイメージを持たれていることが多いですが、実際は一般企業と大きな差がありません。特に看護師の給与が高い理由としては、夜勤があることや残業が多いことなどが理由で、稼働が日中のみである場合給与が著しく高いというわけではありません。
その他、資格手当などが組み込まれ、一般的な事務職などに比べると多少給与が多いことになります。
訪問看護師の給与について、ご紹介いたします。

病院で交代勤務をしているときより安い
病院で交代勤務をしている看護師の場合、夜勤手当がつくため、給与が高額となります。高額と言っても、基本給は一般的な企業と大きく変わらず、初任給で大卒の場合18万程度となります。そこから夜勤手当などが付き、手取りで20万程度となります。
訪問看護師は、病院などで経験を経てから訪問看護師として働くことが多いため、経験年数が給与に反映されます。そのため、基本給が20万程度となることが多いですが、その他待機をすれば待機手当がつく程度で、経験年数10年でも手取りで20万程度となります。
これは、病棟で勤務している看護師に比べると、給与はかなり下がることが多いです。
事業所の母体によって違う
訪問看護事業所は、病院に併設されているところと、独自で開業しているところがあります。そのため、事業所の母体がどこかということにより、給与形態は変わってきます。
特に、母体がなく訪問看護を行っている事業所のみ存在する場合には、給与形態はかなり低いこともあります。
逆に、母体が病院となっている場合には、病院と給与形態が同党となっていることが多く、経験に応じた給与をもらうことができます。そのため、訪問看護事業所の系列がどこなのか、また給与形態は独自なのか病院と同等なのかを、あらかじめ理解しておくことが重要となります。
待機(当番)を行うか行わないかで給与は違う
訪問看護は24時間稼働していることが多く、訪問看護師が交代で電話当番をしています。電話当番(いわゆる待機)とは、利用者から電話があった際に対応するということになり、訪問看護師の担当患者ではない方のことも理解しておくことが重要となります。
特に、癌の末期の患者などにおいては、待機のときに亡くなることもあります。また、緊急で自宅へ訪問しなくてはならないこともあり、待機の日は落ち着いていられないことも少なくありません。
しかし、待機を行うことで待機手当が受給され、稼働することで稼働手当も支給されます。そのため、待機を行うか行わないかで、訪問看護師の給与は変わってきます。