訪問看護師として働くメリットとは?

訪問看護師
2016.07.15

病院や施設などで働く看護師の中には、訪問看護師に興味がある看護師も多いのではないでしょうか。
訪問看護師は、在宅で最期を迎える患者へのケアを行い、看護師としての知識やスキルを最大限活用できる場となります。また、訪問看護師だからこそできるケアがあり、看護師としてのやりがいもある仕事となります。

訪問看護師として働くメリットについて、ご紹介いたします。

訪問看護師として働くメリットとは?

一人一人の患者と向き合うことができる

病院や施設などに勤務している場合、一人の看護師に対し10人以上の患者を受け持つことになります。また、限られた時間の中で複数の患者へのケアを行わなければならないため、一人の患者に向き合う時間はわずかとなってしまいます。

訪問看護では、訪問している時間はその患者の時間となり、30分~1時間(訪問時間による)は患者一人と向き合うことができます。そのため、患者が何を言いたいのか何をしたいのか、どこが辛いのかどうしたいのかなどを気持ちに向き合うことができます。これは、病院ではできないことであり、訪問看護師だからこそできるメリットとなります。

患者に合ったケアを在宅でできる

患者の多くは、「自宅で最期を迎えたい」と考えています。そこで、訪問看護師は患者だけではなく家族とのコミュニケーションを図り、患者に合ったケアを考え遂行していきます。その中で、患者がどのように生活を送りたいのか、どのようなケアを望んでいるのかということを理解することが重要となります。

患者の意図することを理解し、医療従事者同士での連携を図り、患者一人一人に合ったケアを遂行することが重要です。これは、病院や施設とは違い、訪問看護師だからこそできるケアとなります。

患者や家族の気持ちを直接受け取る

訪問看護師は、患者や家族と一番深く関わる職種であり、患者や家族の気持ちを直接受け取ることができる職種となります。病院や施設などに勤務する看護師は、複数の看護師で患者を看ることになるため、担当看護師がいても患者や家族とのかかわりが希薄となりがちです。

しかし、訪問看護師は担当者が担当の患者のところに訪問に行きます。そのため、患者や家族にとっても誰が担当なのか明確となり、互いにコミュニケーションが図りやすくなります。その結果として、患者や家族の気持ちを直接受け取ることができ、訪問看護師としてのやりがいを見出すことができます。訪問看護師として働く中で、様々な状況にふれあい辛いこともありますが、患者や家族との気持ちの寄り添いができることは最大のメリットと言えます。